JAPANラーメン道

鹿児島のラーメン屋店主が心から唸った一杯!

2010年2月、鹿児島県内のラーメン店107店舗参加によるアンケート
「鹿児島のラーメン屋店主が心から唸った一杯!」
で栄えあるランキング第1位に選ばれたのは、JAPANラーメン道の魚介系豚骨:男前らー麺でした。

斯文堂株式会社 TJカゴシマ2010年2月号52ページ掲載


なんともクリーミィで繊細な薩摩黒豚100%スープと魚介たれの絶妙なブレンド具合。くどさ、しつこさがまったくなく、ひたすらに厚く深い旨みを感じさせる素晴らしいラーメンなんです。

店主の石井麺次さんはガチンコラーメン道で有名な佐野実氏、TVチャンピオン4代目の森住康二氏のもとで10年間も修行された筋金入りのラーメン職人。

キムタクのドラマ「HERO」に出てきた「あるよ!」が名台詞の田中要次さんに少し似たご風貌です。

石井さんの奥様である梨絵さんも、旦那様の第一印象は
「“ギロリ”と睨まれてすっごく怖かった」
とおっしゃっていました(笑)

実は石井さん本人は初対面の奥様に対して「好意を抱いて見つめていた」ということが後に判明したんですけどね♪

そう、石井さんの本質はとても繊細で優しく、生真面目で不器用な、大変職人らしい職人さんなんです。

鹿児島県種子島ご出身の石井さんは2009年3月に鹿児島市内谷山で
「JAPANラーメン道」を開店。

「鹿児島ラーメンだから薩摩黒豚100%のスープ、チャーシューも鹿児島茶美豚、醤油も鹿児島県産醤油」

というこだわりを貫いてラーメン作りをなさっておられました。

インタビューさせて頂いた際も「ちょっとすみません」って何度も話を中断されてはこまめにスープに手をかけておられました。
すっごく生真面目に丁寧に作っておられるんだなって感動したのを覚えています。

実は私、その当時は不勉強で
「鹿児島のとんこつラーメンなら黒豚使うのが当たり前」
だと何の疑問も持たず思ってたんです。

なので石井さんが
「鹿児島ラーメンだから薩摩黒豚100%のスープ」
と力説されるお気持ちをちゃんと理解できてなくて。

その時初めて石井さんから
「黒豚使ってないお店がほとんどですよ」
って教えてもらってびっくりしたんですよね。なんともお恥ずかしい話です。

そのこだわりと確かな味わいによって、JAPANラーメン道はオープン当初から、ろいまんさんをはじめとしたラーメンマニアの方々から熱い注目を受けておられました。

一軒目店主:竹中くんからも

「一瞬で通り過ぎてしまう独特のイシマル麺の絶妙なゆで加減。豚骨の妥協なき洗浄具合とスープの炊き加減。スープと相性抜群のたれ。なるだけ切り立てを提供しているお野菜」

との高い評価を得ていたほど。

まさにラーメン屋店主が唸る一杯なのです。

2010年11月に谷山から唐湊に移転された際には石井さんからご依頼を受け、私Makotoがお店のロゴと初期メニューをデザインさせていただいたのも懐かしい思い出です。

もっとも、看板屋さんが「派手にしよう」と思われてか?この2種類のロゴを組み合わせて色も変えてしまわれたので、原画とはだいぶ変わってしまってますが(^^;)

まあ嫁に出したようなもんですから、嫁ぎ先で愛されていれば生みの親としてはそれで満足です(笑)

2011年から2017年までの6年間、鹿児島を離れていた間には福岡市内を中心に様々な美味しい魚介系豚骨ラーメンを頂いて来ましたが、食べるたびに石井さんのラーメンがいかに優れていたかを思い出しましたね。
それと察してか石井さんからも

「そろそろ麺次のラーメンが恋しくなってきたのでは?」

なんてメッセージを頂いたこともありました(笑)

石井さんご本人は真面目に言ったりやったりしておられるんですが、傍からはそれがとてもキュートでユーモラスに感じられる、なんとも「オイシイ」人でもあるんですよ。

みそラーメンを「みちょらー麺」という名前にしたのも
「お客さんに面白いな、と思ってもらえたら」
真面目に考えられた結果だったそうです。
ところが注文を復唱する際、石井さんご自身が、

「はい!み、みっちょ、でちゅね?

と、噛みカミ状態になってしまい、メニュー名よりも自分自身で笑いを取ってしまうことも多いんだとか。

「男前らーめん」この名の由来は?とお尋ねした際には真面目な顔で

「それは私が男前だからです」

と、答えられたので

「‥‥そこは突っ込んでいいところなんでしょうか?」

とMakotoは返してしまいました(^^;)

「本当に旨い鹿児島ラーメン、ここにあり」というキャッチコピーを私が提案した時も、石井さんは

「こういうこと書いて、違うじゃないかって思われたら‥‥」

とか心配して踏み切れなくて。
「本当に旨いんだから言い切ったらいいじゃないですか!石井さんが『本当に旨い鹿児島ラーメンです!』って言い切ったら美味しいのが余計に美味しくなりますって」
と私が言うと
「いやその、味には自信があるんですけど‥‥優柔不断なんですよ」

優柔不断な求道者(笑)いやあ石井さん、美味しすぎです♪

※2010年当時の情報です。現在、営業時間や定休日が変っておられます。


店舗移転の際にラーメンにかける心意気を表して「石井勇次」さんから「石井麺次」さんに改名されたのもツボでしたね。
奥様は旦那様が「改名する」と言い出した際、「石井しめじかなぁ?」と候補を挙げられたそうです(笑)

2017年に6年ぶりでお店に食べに伺った際には、娘さんに続いて息子さんもお生まれになって、すっかりパパの顔になっておられた石井さん。
奥様とのやりとりもほんわかした夫婦漫才の雰囲気が漂って、なんともいいお味が出ていました。

開業当初はどちらかと言えばラーメンマニア受けするお店だったのが、小上がり席を設けられたこともあり、家族連れも来やすくなって幅広い支持層を持つ堂々の人気店になられてましたね。

6年前にはなかったチャーハンもメニューに追加されていて、これがまた美味いのなんのって!

ただ、チャーハンを調理される時の中華鍋の音がものすごく響くので(店の外まで聞こえます:笑)初めての来店の際には驚かれませんようご注意下さいね。

ちなみに私が一番好きなのはねぎらー麺です♪

最初は男前らーめんに対して「美人ねぎ麺」という名前だったので、美人でない人間としては頼みにくかったのですが、改名されて以降は気楽に注文できてありがたいですね。

野菜たっぷりなところが豚骨スープの脂を緩和してくれてとっても食べやすいし、後味もいいんですよ。ヘルシー志向の方にオススメです。

何度かお伺いした後、2018年の夏に夫の仕事の都合で慌しく引越ししてしまったため、ご挨拶もできぬままだったのがとても残念でした。

福岡でも北九州でも、やはり石井さんのラーメンを超える魚介系豚骨はなかなかありません。もっと食べておきたかったなあ‥‥。

この記事をお読み下さっている皆様へ。

もし鹿児島に旅行される機会があって、鹿児島ラーメンに興味を持たれたならば、

本当に旨い鹿児島ラーメンを食べたいなら、JAPANラーメン道へ!」

Makotoが自信を持ってオススメいたします。ぜひともご賞味下さいませ!



【HPリニューアルに際して付記】

私たちが鹿児島を離れて以来、もう6年の月日が流れました。
その間にはコロナ禍もあっていまだに鹿児島へは戻れていませんが、昨年息子だけは石井さんのラーメンを食べる機会に恵まれました!

熊本の大学に入学しひとり暮らしを始めた息子は、鹿児島の大学に入った友人に会いに行き、一緒にJAPANラーメン道さんへラーメンを食べに行ったそうです。

男前らーめんの大盛を美味しく頂いたとのこと(^^)羨ましいなぁ~!

石井さんはデフォルトの豚骨ラーメン以外にも期間限定のつけ麺なども提供されるようになり、最近は金・土限定で「しょうゆらーめんとしおらーめん」も食べることができるそうです!

こちらに関しては麺人ろいまんさんがご自身のHPで詳しく詳細されていますので、ぜひリンクをクリックしてご覧下さいね。

JAPANラーメン道しょうゆらーめん

JAPANラーメン道しおらーめん

あ~私も早く鹿児島に行って麺次さんのラーメン食べたい!!!

(2019年2月初出、2024年10月加筆)

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